旧車もIoT、M2M時代 - タイヤ空気圧のリアルタイムモニター


 インターネット&コンピュータ・テクノロジーの進化は目をみはるものがあり、毎日がそれこそエキサイテイングと感じるものがあります。その一つが、 IoT (モノのインターネットInternet of Things) やM2M (マシーン・ツー・マシーンMachine to Machine) の領域で、簡単に一言で表現するならば、「各種の機器をとにもかくにも接続する」、その結果として我々の生活を便利にしようというものです (IoTのイメージ:Google検索) 。

 例えば、Bluetooth (ブルートゥース) のデバイスの発展は目覚ましく、iPhoneが各種のオーディオなどと簡単に接続出来るようになったのもこのBluetooth技術のお陰です (Bluetoothのイメージ:Google検索) 。これをさらにデータの領域に展開すれば、センサーを通して各種のデータを習得し、結果的に多種多様なデータを整理・統合し、様々な情報に加工することが出来、これが上記のIoTの分野とも言えるでしょう (M2Mのイメージ:Google検索) 。

 この種のものは現代の自動車、あるいは近未来の自動車には応用すべく鋭意進展しています。テスラ (Tesla Motors) などはおそらく自動車を所有すると言うレベルから利用するという、すなわち「モノを買う」から「サービスを買う」と言う方向性の可能性を模索しているように見えます。昨今のクラウド (Cloud computing) 技術などは当然利用される訳ですが、車両オーナーのキー (すなわちID) で違う個体に乗ってもオーナーの情報を利用出来るなどで、すなわち自分好みに設定したものが自分以外の個体でも利用出来るということです。自動車はおそらくこの先、所有権含めてIoT技術を利用・発展させ大いに変化するものと推測します。

 日野コンテッサのような旧車ごときはそんな最新技術と縁のないものですが、あるいはそのようなものとは隔絶すべきものとも考えます。しかし、便利な機能は使いたいと、コンテッサを乗り始めた40数年前でさえ、中古車ではあるものの何か新しく便利な機能は取付けたいなと考えたものです。当時の多くのオーナーはそんなことを自身の手でさえそうしていたと考えます。アメニティとしてのカセットオーディ、FMラジオ、間欠ワイパーなど、そして走りのためのCDI (Capacitor discharge ignition) などその例は限りなくあります。これは自分の愛車を自身の手でささやかながらアップグレード出来るもので当時であろうと50年近く経た日野コンテッサのオーナーとして今日でも大いなる夢を見させてくれます。

 その一つにタイヤ空気圧のゲージがありました。通常のキャップに換え、ゲージ付きのもので、ペンタイプのゲージの超ミニチュアのようなものでした。最近では圧力が下がると色で知らせるものが出ているようです (参考:Air Alert Tire Valve Cap Pressure Monitoring Sensor Indicator Gauge Stem Inflation Check System for Car Truck 36 PSI) 。これはゲージを差し込まずして常時目視出来る便利ツール&安心を得るツールでした。しかし、クルマの中からはチェック出来ませんし、走行中は勿論出来ません。

 そのような課題を解決するツールが販売されるようになって来ました。それは正に現代のIoTやM2Mの時代を象徴するようなものです。例えば、「FOBO Tire」、スマートタイヤ空気圧モニターシステムです。言わば、「スマートエアゲージ」です。

 具体的に言いますと、タイヤ&ホイールのエアバルブのキャップにセンサーを取付、微弱な電波 (RF) で取得したデータ (圧力と温度) を車内のレシーバに一定間隔で送り、レシーバ (In-Car Unit) はさらに小さくても賢いコンピュータであり、メモリーもありデータ蓄積もし、人間とのインターフェースのために各タイヤの空気圧が設定値より小さい場合はアラームを発するというものです。そしてメインの機能というのが、Bluetooth (ブルートゥース) でiPhoneのようなスマートフォンと常時接続し、iPhoneの中のアプリがリアルタイムで各タイヤの空気圧 (及び温度) を表示すると言うものです。つまり、手元のiPhoneとタイヤのセンサーが常時、会話しているようなものです。

 これ以上は書くよりも以下のイメージを見ていただくのがベストでしょう。とにかく、これはここ何年かで感動したツールです。

  • 日野コンテッサの通常のブルブキャップに換えて、FOBOのタイヤセンサユニット (Tire Sensor Unit) を取付ける。このユニットは盗難防止のセキュリティを持ち、一つはロックナットによるハード機能、もう一つはiPhone側からのロック・リリースをするソフト機能を持つ。一度、ソフトでロックしたものは、他のIn-Car Unitでは使えない。
FOBO a


  • In-Car Unitを起動し、前後四輪にタイヤセンサユニットを取り付け設定をすると、早速、iPhone上のアプリには各タイヤの空気圧が表示される。自車の基準空気圧をプリセット出来るので、その値を割ったり超えたりし大きく変化すると表示のように赤の注意となる。もちろん、In-Car Unitも設定のアラーム音を発する。昨年、10月くらいに調整した空気圧は結構下がっていた。確かに大分、柔に感じていたことがこれでよく判ったというものだ。また、温度も同時に表示され、これも異常をモニターできる。
FOBO b


  • 早速、想定の空気圧にした (通常の日野の基準値とは異なる。このタイヤの自分の基準値、フロント:1.8,リア:2.3)。当サイトオーナーは下の桁までは気にするほどの繊細性は持ってない。この表示が正確かと言えば、「YES」である。機械式の競技用の普段使っているゲージとドンピシャ同じ値となることが判った。そう、このFOBOのスマートエアゲージは世界中に販売されているのだ、表示値のバラツキなどは心配無用と考えてよいだろう。また、温度とバッテリーの残量もモニタリングしており、温度は走行してないのでここでは周辺の気温と同じと考える。
FOBO c


  • 早速走行をしてみた。自宅周辺、数キロを、すぐさま温度上昇がモニター出来る。荷重の大きいリアは当然のことながら大きいことが明らかに目視できる。同様に温度上昇もフロントよりもリアの方が大きいことも判る。これは高速道路やワインディングを走るのが楽しそうである。しかも、このデータはIn-Car Unitのメモリーにロギング (蓄積) されており、適宜、iPhoneのアプリからExcelフォーマットでメール出来、後にパソコンでデータの整理・分析が可能である。IoT/M2M技術の世界、さらに昨今のビッグデータ (Big Dataのイメージ:Google検索) の展開ともなる。すなわち、蓄積したデータ (圧力と温度) を分析し、様々の現象、例えば、キャンバーの変化など実車の走行状態から解明できそうなど創造力とインテリジェンシー次第であり、アナリティクス (Analytics) の世界となる。。さらにiPhoneに組込まれているGPSやGセンサーなど組み合わせばとんでもなく夢が広がりそうである。
FOBO d


  • 購入パッケージは以下のようなもの。センサーのバッテリーは2年程度のようである。勿論、交換可能である。
FOBO e


 以上がFOBO Tireを使った印象であります。

 ここ何年か購入したこのようなツールのたぐいで最も面白そうなもので、それは日野コンテッサをもっと走らしてみようとなる仕掛けだと感じます。

【FOBOのすごい部分】

 このFOBOのすごいと思うものの一つはその販売方法です。社のHPは全世界を相手しており、各国語対応 (ブラウザで自動検出) し、自国の言語で表示され、しかも世界統一価格:US$179.00 (送料無料、Express Shippingは別途要) で全世界に直接届け (つまり、送料込みの価格設定と言ってよいだろう) 、そしてアプリもiTune経由であり,一度、オープンすると電子メールアドレスがIDになるので、その後のサポート情報が送られて来るようです (実際に来てます) 。この販売&サポートシステム・モデルは重要な要素で、正に時代が変わってしまったと理解しなければなりません。開発・製造元が、ソーシャルなネットを通して自ら販売をし、さらにソーシャルに顧客と直接な関係を持つことです。みんカラなどのブログにはすでに購入された方のブログがあり、たどたどしい英語で書いた質問にわずか一時間くらいですぐに的確な返事が来て感心したとありました。

 最近のサポートメールによると、新しいバージョン 2.4 は,空気圧のプリ設定が最大45psi (およそ3.2) までにしたと、それは多くのユーザーの要望でありと、まさに昨今のソフトウェア主導型の最高のIoT/M2M製品であり、それを50年前のクルマを安全且つ快適に走らせようというツールにもなることが素晴らしいと感じております。

【アラート機能】

  • 緊急アラート (Emergency Alert) - In Car unitで、2回/3秒間の警告音を15分にわたって継続
    • 空気圧の低下:推奨設定値より15%低下、または160kpa (およそ1.6k) 以下になった場合。
    • 空気圧の高過ぎ:推奨設定値より35%以上に、または350kps (およそ3.5k) 以上になった場合。
    • 温度の上昇: 摂氏65度/華氏149度を超えた場合。
    • シグナルが低下、またはセンサーが見つからない
  • ソフトアラート (Soft Alert) - 5分ごとに5回の警告音を15分間
    • 空気圧が設定値より低下:設定値より8%低下、または160kpa (およそ1.6k) 以下になった場合。
    • 空気圧が設定値より高くなる:設定値より25%以上に、または345kps (およそ3.45k) 以上になった場合。
    • センサーのバッテリーの電圧低下
    • In Car unitのバッテリーの電圧低下

(SE, 2015.2.8)
(Added, 2015.3.9)


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